先日注文していた adonit社の新しい JOT シリーズ、JOT SCRIPT が届いたので iPad で利用している様子などレビューしたいと思います。
JOT SCRIPT ファーストインプレッション
届いた JOT SCRIPT 、JOT PRO 同様のパッケージでちょっとした高級感が感じられます。
本製品は bluetooth 接続が出来る仕様となっていますので、電源が必要となります。
JOT SCRIPT の電源は単4乾電池一本で、このように本体のお尻を開けると絶縁フィルムが入った状態が確認できます。これを外して利用開始です。
JOT SCRIPT 外観
JOT SCRIPT 購入動機のメインとなるのは、なんといってもこの1.9ミリのペン先です。一見すると普通のボールペンにも見えなくも無い雰囲気です。
あえて比較対象を撮影しようと iPad Air のホームボタン上で撮影してみました。
本体は緑がかったシルバーで、Evernote Edition たるカラーリングではないかと思われます。
想像以上に軽く、電池が入っているとは思えない軽さです。その昔シャーボなんていうボールペンとシャープペンシルが一体になった製品がありましたが、ソレくらいの重さかと思いましたが、遙かに軽いです。
ていうか、最近の若い方はシャーボなんて言っても知らないかも…。
感覚的には JOT PRO と変わらないですね。
電源のオン・オフは LED で確認
本体の中心あたりに電源ボタンがあります。長押しして緑に発光すればオン。
赤色に発光したらオフです。
また、一定時間利用しないと勝手に電源オフになるようです。マニュアルに記載が無いため、何分に設定されているのかはわかりませんが、間隔的には5〜10分くらいでしょうか。
JOT SCRIPT は静電気発生型
bluetooh 接続の為にも電源は必要ですが、それ以前に JOT SCRIPT は静電気発生型のスタイラスペンなので、電源を入れなければただの棒です。
オフの状態では iPhone や iPad のタッチパネルは全く反応しません。
早速 Penultimate で試す
お馴染み Penultimate で試します。というか、ほとんどコレで使う事を前提に開発されたようなスタイラスペンですから、まずはコレでしょう。
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ペアリングする
まずは Penultimate の画面左上にあるアカウントをタップして設定画面を出します。
ここではリストプロテクションをオンにし、手首の位置を任意の位置に設定。
次に「Jot Script Evernote スタイラスペン設定」というズバリそのものの項目がありますのでコレの設定をします。
設定をタップするとスタイラスペンを探知し始めます。くどいようですが bluetooth 接続なのでコントロールセンターなどで bluetooth をオンにしておくのを忘れないように。
JOT SCRIPT の電源をオンにして待つと…。
接続に成功しました。
これまでのスタイラスペンと比較して書き味はどうか
JOT SCRIPT で書いてみましたが、JOT PRO とは比べものにならないくらい「紙とペン状態」に近づいています。
そこそこ早いペンの動きにも付いてきますし、実際の筆跡にかなり近い状態で書く事が可能になりました。
JOT PRO の時は iPad の反応に気を遣いながら、一定のスピードを保つように書くクセというか、意識が働きましたが JOT SCRIPT は殆ど意識せず上のような書き味です。
ただ、タッチパネルの反応との兼ね合いで「止め・跳ね」が雑になりがちなのは否めないところです。「紙とペン状態に近づいた」というのはそう言う意味を込めて表現しています。
また、bluetooth 接続によるところの描画性能のアップや、パームリジェクション機能の強化も素晴らしく効いています。
静電気発生型のレスポンス恐るべし
JOT PRO の他、ゴム製のペン先のスタイラスペンなどを使ってきましたが、チョンと触れた時のレスポンスは抜群にいいです。このあたりは流石、静電気発生装置内蔵型といったところかと思います。
ペンの太さを真ん中にすると調度いいフィーリング
一番細いペンで書こうとすると若干気を遣いますが、ペンの太さを中間にすると「実際のペン先と同等」で有ることも手伝って非常にナチュラルです。
Penultimate と JOT SCRIPT の組み合わせでメモを取る際は、中間の太さに設定しておこうと思いました。
iPad Air / iPad mini 共に同じフィーリング
同様に iPad mini(Retina) でも使用してみましたが、同様のフィーリングです。
端末の違いによる書き味の差は感じられません。因みにボクの両端末には保護フィルムなどを貼っていません。
少なからず保護フィルムはスタイラスペンの反応や操作性に影響を与えますので、厚みのある保護フィルムなどを貼られている方は少々注意が必要かもしれません。
絵も描いてみる
Penultimate でも少し落書きをしましたが、お絵かきアプリで思ったようなラインがかけるのか、試してみました。
サンプルが猫型ロボットという発想が乏しいのは突っ込まないでくださいw
これは Art Studio というアプリを使って描いたものです。ツールが直感的で英語のアプリですが、非常に分かり易く使いやすいです。
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JOT SCRIPT だけを使って描いてみましたがとても楽しいです。画力やアプリの使いこなし具合はともかくとして、画面に手で描く面白さが飛躍的に向上します。
これまでにパソコン画面にマウスを使って絵を描いたことはありましたが、イメージを形にするストレスの無さは段違いです。
JOT PRO や ゴム製ペン先のスタイラスペンでももちろん楽しくかけますが、JOT SCRIPT の方が手の動きをより正確に描写できます。
ただ、この Art Studio というアプリは JOT TOUCH には対応しているのですが、JOT SCRIPT には対応しておらず、一応パームリジェクション機能は付いているのですが、Penultimate のソレには及びません。
その為、右手の位置には気を使いながら描く必要があります。JOT TOUCH には対応しているので、今後 JOT SCRIPT にも対応してくれる可能性もあるのではないかと思っています。
これまでいくつかのスタイラスペンを試した人には感動できる品物
これまでにゴム製や、JOT PRO のようなディスク型ペン先のスタイラスペンを使ったことのある方には感動の品質だと思います。
ボクはこの製品を手にとってタッチパネルに走らせた時にちょっとした感動と驚きを覚えました。
ただ、コレはいくつかのスタイラスペンを利用したことがあり、比較対象が自分の中に存在するからだとも思えます。
これまでスタイラスペンを使ったことが無い方にとって、ペンで書くと言う行為は「紙とペン」が基準です。
かなり近いフィーリングになってきているとはいえ、さすがにリアルの紙とペンと比較するにはやや酷な気がします。
書く(描く)為のスタイラスペン
Evernote Edition の名の通り、Penultimate との連携を主に開発されたペンですから当たり前のようでなのですが、書く(描く)という点では素晴らしい製品です。
ただ、ボクのスタイラスペンの用途の一つにゲームの操作があります。ご存じの方もいるかと思いますが、主にパズドラです。
こちらの操作にも使えない事は無く、むしろしゃきしゃきと反応して良い感じなのですが、妙な力が入ったりする事があるせいか、ゴム製のペン先の方がしっくりきます。
同様に画面のスクロールなどがメインのブラウザの操作なども、ペン先が太く柔らかい方が気楽に操作出来るのではないかと思います。
そういった意味から、JOT SCRIPT は何かを書く目的の場合に限定して利用すると、その真価を発揮するのではないかと考えます。
稼働中にバッテリーが消費されることも加味すると、そういう使い方の方がベターなのかなと。そんな気がします。
ペン一本に7,980円と若干いいお値段ですが、周辺機器として捉えると値段相当の満足感は十分にあります。
少なくとも JOT PRO の出番はコレでなくなりました。購入前は費用対効果について若干の不安もありましたが、現在はとても満足しており、実際に手にとって使って見る機会があれば迷う事無く即買いだったと思います。
現在、スタイラスペンでの手書きメモにストレスを感じている方には特にオススメの製品です。
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